第7回シティライツ映画祭のご案内

　感動した映画を「一緒に観ようよ。」と、誰にでも当たり前に言えるようにしたい。そんな小さな想いから、シティ・ライツのボランティア活動をはじめ、それがいつしか、バリアフリー映画館をつくりたい！という大きな夢へと発展していきました。その夢を１日だけでも皆さんに体験していただこう！と、2008年から続けてきたシティライツ映画祭。今回で幕を閉じることにしました。

　社会的にも音声ガイドの認知が広がり、一般の映画館で行われるバリアフリー上映の機会が増えてきたことも理由の一つですが、私たちも都心から少し離れた北区の「上中里」駅前に、事務所を兼ねた小さなスペースを借り、夢の上映空間を創ろう！と動き始めました。天窓に白い壁。月見障子と畳舞台のある、新旧和洋が融合した吹き抜けのこのスペースで、より自由に、より日常的に、映画を観ること、聴くこと、話すことを、さまざまな人と一緒に、楽しめる空間を、創造していきたいと思っています。

　運営が軌道にのるまでは、まだまだ皆様のご支援が必要ですが、わたしたちが提案し続けてきた「夢のバリアフリー空間」が、場所を変え、形を変え、枠を越え、さまざまな人々とつながることで、より面白い空間へと広がっていくことを楽しみにしています。そういった意味でも、今年の映画祭を、おわりではなくはじまりとして、皆様にあたたかく見届けていただけたら幸いです。最後となる映画祭ですから、最高の花を咲かせて、幕を閉じたいと思います。皆様、今後ともご支援よろしくお願いします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

シティ・ライツ代表　平塚千穂子

チラシ（PDF）　表面／裏面

　シティ・ライツは目の不自由な方々と一緒に映画鑑賞を楽しむ環境づくりをしているボランティア団体です。映画が観たいけれど、鑑賞がままならない視覚障がい者。映画の感動をすべての人と分かち合いたい映画ファン。その二つの願いを一つにして、一緒に活動を続けて参りました。
　今年のテーマは「自由な風に吹かれて」。
固定観念に囚われない“自由な風”を共に感じ、心の解放と幸せを実感できる、映画祭を目指して行きたいと思います。
「見えるものを言葉にして伝えあう」そして「共に創りあげる」ことで、映画の感動を共有できる“当たり前”のバリアフリー上映空間を、多くの方々に体験していただきたいと思います。