シティ・ライツは目の不自由な方々と一緒に映画鑑賞を楽しむ環境づくりをしているボランティア団体です。映画が観たいけれど、鑑賞がままならない視覚障がい者。映画の感動をすべての人と分かち合いたい映画ファン。その二つの願いを一つにして、一緒に活動を続けて参りました。
今年は、団体設立10周年を記念して、これまでの活動をご支援いただいたすべての皆様に感謝を込めて、今後の夢へとつなげる映画祭を開催します。
会場:江戸東京博物館 大ホール(東京都墨田区横網1-4-1)
【アクセス】JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分 都営大江戸線 両国駅江戸東京博物館前A4出口 徒歩1分
日程:2011年6月4日(土曜日)
定員:420名
入場料:1作品 500円/1日券(3作品)1400円
主催:バリアフリー映画鑑賞推進団体 シティ・ライツ
後援
東京都
社会福祉法人 日本点字図書館
社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会
社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター
イベント協賛
日本映像翻訳アカデミー 花王ハートポケット倶楽部
財団法人 川喜多記念映画文化財団 フコク生命 大和証券グループ本社
ライオン株式会社 株式会社ダイイチ 有限会社 読書工房
広告協賛
株式会社ラビット オムロン株式会社 NTTクラルティ株式会社
ケージーエス株式会社 株式会社シグロ 有限会社アットイーズ
株式会社マイクロサービスセンター 有限会社シネマエンジェル
映画センター全国連絡会議 廣済堂スピーチオ販売株式会社
国稀酒造株式会社 樋口隆幸税理士事務所 ドコモ・サポート株式会社
協力
横浜ニューテアトル「シネマ・アシスト」
有限会社 シンセイ
■プログラム
10:00開場 11:00開演
11:05〜『 100人の子供たちが列車を待っている 』
+トークショー 〜映画との出会い、人との出会い、そして・・・〜 (終了13:00)
=休憩=
13:30〜『 蝶の舌 』(終了15:00)
=休憩=
募金贈呈式:岩手県宮古シネマリーン櫛桁支配人ごあいさつ
15:20〜『 大誘拐 RAINBOWKIDS 』(終了18:00)
『100人の子供たちが列車を待っている』
これぞ映画の原点!
(1988年/チリ/ドキュメンタリー/カラー/58分)
監督:イグナシオ・アグエロ
86年のチリ・サンティアゴ。小さな時から親と共に重労働したり、お金を稼いだりしている低所得者層の子供たちのほとんどは、映画を観に行ったことがない。そんな子供たちのために、映画教室を開いている女性教師アリシア・ベガと、チャップリンやディズニーの映画に親しんでゆく子供たちの姿を、感動的に映し出したドキュメンタリー。
+トークショー 〜映画との出会い、人との出会い、そして・・・〜
ゲスト:日本映像翻訳アカデミー 学長 新楽 直樹 氏
『蝶の舌』
8年前、シティ・ライツで初めて鑑賞した外国映画
(1999年/スペイン/カラー/95分)
監督:ホセ・ルイス・クエルダ 出演:フェルナンド・フェルナン・ゴメス/マヌエル・ロサノ
★1999年スペイン・アカデミー<ゴヤ>賞13部門ノミネート/脚色賞受賞
1936年、冬の終りを迎えるガリシア地方の小さな村。喘息のため遅れて1年生になった8歳の少年モンチョは、初登校の日、緊張のあまりお漏らしをして教室から逃げ出してしまう。そんなモンチョをグレゴリオ先生は温かく迎え、単なる勉強ではなく、自然界の驚きに満ちた仕組みや美しさを教えてくれるのだった。しかし、軍のクーデターによりスペインは内戦に突入。かつてない痛切なクライマックスに心を揺さぶられる涙の感動作。
『大誘拐 RAINBOWKIDS』
10年後、みんなで選んだ選りすぐりの日本映画!
(1991年/日本/カラー/120分)
監督:岡本喜八 出演:北林 谷栄/風間トオル/緒形 拳
★ 1992日本アカデミー賞最優秀監督賞・脚本賞・最優秀主演女優賞受賞
ある夏の日。大富豪の老女が三人組の若者によって誘拐される。誘拐の報に、老女を生涯最大の恩人と慕う凄腕の警部が捜査に乗り出す。一方、誘拐犯が要求しようとしていた身代金が5千万と知った老女は激昂、100億にしろと言い放ち、3人を従え、自ら身代金強奪の指揮をとり始める……。大富豪の刀自が、誘拐犯を手玉に取り、一大騒動を巻き起こすサスペンス・コメディの名作。
◎第4回映画祭 報告レポート
◇ 映画祭入場者概要
入場者総数 延べ 817名(内 視覚障碍者 181 名)
※以下内訳
「100人の子供たちが列車を待っている」 281名
「蝶の舌」 285名
「大誘拐 RAINBOWKIDS」 251名
◇ 震災復興支援
岩手県宮古市の映画館 宮古シネマリーンへ
避難所巡回上映活動への支援募金
総額 235,110円
◆宮古シネマリーンからの感謝のお手紙
■アンケート集計結果
■Q5:音声ガイドはいかがでしたか?(自由回答)
・「100人の〜」字幕の音声が工夫されていて、邪魔にならず、原音も聞こえて考えていたよりずっと良かったです。音声ガイドももちろんよかったです。
・「映像を補助する」意味で、鑑賞がとても楽ちんになり驚きました。音声だけで鑑賞する方の苦労を思うと大変だなぁと、いろいろ考える機会になりました。
・海外の映画については、同時通訳がスクリーンでなく音声で聞き取れるので、健常者でもよかったです。
・外国映画だったので、シーンの説明などがよくわかったので、良かったです。
・解説ガイドのようで、すごく勉強になりました。映画の見方が変わりました。新しい発見がたくさんあり、本当によかったです。ガイド、やってみたいです!
・見えない人に、映画を楽しく見てもらうというのは、どういうこと何だろうと、時々考えながら音声ガイドをきいていました。100人いれば100通りの映画の見方がある。それは、視覚に不自由があろうがなかろうが同じ事だと気づかされました。
■Q7:観たい映画は何ですか?
ウエストサイドストーリー(2票)ひまわり(2票)パイレーツオブカリビアン 生命の泉(2票)南極料理人(2票)阪急電車(2票)
以下、1票
二十四の瞳/Front of class /Space battleshipヤマト/イブの時間/男はつらいよシリーズ/ガリバー旅行記/素晴らしき哉、人生/ニュー・シネマ・パラダイス/のだめカンタービレ/オズの魔法使い/ブタがいた教室/余命1ヶ月の花嫁/ライトスタッフ/80日間世界一周/青い珊瑚礁/里見八犬伝/戦場のピアニスト/太陽がいっぱい/ハリーポッターシリーズ/ブッダ/ブラック・スワン/炎のランナー/SP/禁じられた遊び/ゴッドファーザー/最高の人生の見つけ方/詩人/ぜんぶ、フィデルのせい/トッツィー/ダンボ
■Q8:映画祭全体について
・10周年誠におめでとうございます。大勢の関係者の皆様のご尽力に心から敬意を表します。今後も益々のご発展を祈念いたします。
・今回初めての参加でした。目の見える私でも音声ガイドが邪魔に思わなかったことに驚きはあります。今後もステキなガイド、期待しています。
・絶妙な映画の選定でした。
・蝶の舌、大変、質の高い見応えのある映画でした。来年も期待しています。
・とても温かい雰囲気の映画祭で楽しかったです。今後のバリアフリー映像の展開にとても興味が出ました。
・本当に素敵な時間でした。もっともっと多くの人に知ってほしいです。参加できたこと、嬉しく思います。
・皆さん、ニコニコされていて、スタッフの方や会場の感じがステキでした。1秒に4文字とか字を選ぶしゃべり手の力、トークショーは勉強になりました。
・皆さんの活動にふれ、私にも何かできないかと考える様になりました。映画翻訳の面白さも知ることができ、楽しめました。有難うございました。