「バリアフリー映画」とは、誰もが共に映画を楽しむことができるよう環境を整える映画のことです。目の不自由な方々も、セリフの合間に場
面の視覚的情報を補うナレーション(音声ガイド)を聴く環境を整えれば、映像を想像しながら楽しむことができます。また、耳の不自由な方々
も、日本映画に字幕をつける、手話をつけるなどの環境を整えれば、日本映画を楽しむことができます。
このような音声ガイドや字幕は、学習障がいの方や視聴覚の機能が衰えてきたお年寄りの方々にも、映画鑑賞をサポートするツールとなり、一
般の方々にとっても、映画をより詳しく、わかりやすく鑑賞するためのツールとなります。
上映会のお手伝い
上映会の主催者様のご相談に応じ、上映会をバリアフリー化するために必要なことをお伝えして、
機材の貸出や、音声ガイドのオペレーション等のサポートをいたします。
音声ガイドのサポート
上映は通常どおり(一般のお客様も変わらず映画が観られる環境で)、音声ガイドや吹替え音声を、聴きたい方だけが、FMのイヤホンで聴く
ことのできる環境づくりは、
微弱電波のFM送信機を使います。FM送信機の貸出や、音声ガイド用FMラジオの貸出、音声ガイドのオペレーションなど、ご相談に応じてお手伝いします。
料金、実施方法について、詳しくは、
City Lights 事務局(03-3917-1995)まで、お問い合わせ下さい。
サポート対応作品
FMラジオで音声ガイドを聴くことのできる環境づくり、視覚障がい者への宣伝・告知、来場者サポート等については、City Lights がご相談に応じます。料金についてもお気軽にご相談ください。
映画の上映料や上映については、各配給会社にお問い合わせください。
『さとにきたらええやん』日本語字幕・音声ガイド対応
(2015年/100分/日本)
「日雇い労働者の街」と呼ばれてきた大阪市西成区釜ヶ崎で38年にわたり、
子どもたちの憩いの場として活動を続ける「こどもの里」に密着したドキュメンタリー。
0歳から20歳くらいまでの子どもたちを、障がいの有無や国籍の区別なく無料で受け入れている「こどもの里」は、
学校帰りに児童館として遊びに来る子どもや、さまざまな事情から親元を離れて一時的に宿泊する子ども、
そして、その親たちも休息できる貴重な地域の集いの場として活動をしている。
さまざまな困難にぶつかりながらもたくましく育つ子どもたち、彼らを支える職員たちや街に暮らす人々の奮闘を描いていく。
◎上映のお問い合わせ 配給・製作 ノンデライコ
『かみさまとのやくそく』日本語字幕・音声ガイド対応
(2014年/101分/日本)
母親の胎内にいたときやそれ以前のことを2歳から4歳の子どもが覚えている胎内記憶と子育てをテーマに、
専門家や子どもたちに取材したドキュメンタリー。胎内の様子を語る子どもたち、
生まれてきた理由を問われた子どもたちに共通する答えなどについて、
胎内記憶の研究家や幼児教育の専門家などがその真相について述べる。
幼児期の体験に基づく深層心理インナーチャイルドなど、生命や記憶の不思議が興味深く解説される。
◎上映のお問い合わせ 熊猫堂
『バベルの学校』日本語字幕・音声ガイド・日本語字幕朗読対応
(2013年/89分/フランス/ドキュメンタリー)
フランスの中学校を舞台に、多文化学級に通
う子どもたちの出会いと友情を描いたドキュメンタリー。パリ市内に建つ中学校の適応クラスに入った24人の子どもたち。国籍も宗教もバラバラ
な彼らは、異国の地フランスでの新生活に悩み、時にはぶつかりあい ながらも友情を育んでいく。
字幕朗読は、川崎市立
枡形中学校の演劇部の生徒さんたちにご協力いただきました。大変よい教材になると思いますので、学校上映におすすめです。
枡形中学校ディスカッション
前編・
後編
収録風景
◎
上映のお問い合わせ
ユナイテッドピープル Cinemo
『幸せのありか』日本語字幕・音声ガイド・日本語
字幕 朗読対応
(2013年/107分/ポーランド)
1980年代の民主化に揺れるポーランドを
舞台に、脳性まひの男性が過ごした幼少期から青年期までの喜怒哀楽を丁寧にすくいとった珠玉の人間ドラマ。
実在の人物をモデルに、幼くして植物状態だと診断された青年の苦難の日々を卓越したユーモアのセンスで映す。1980年代のポーランド。マテ
ウシュは脳性まひというハンディキャップを抱えて生まれてくる。彼は幼少時に医師から植物状態だと診断されるものの、父と優しい母の愛情を一
身に受けて成長する。マテウシュは体に重度の障害があったものの、知能に問題はなく……。
◎上映のお問い合わせ パイオニア映画シネマデスク
『カンタ!ティモール』日本語字幕・音声ガイド・日本語字幕朗読対応
(2012年/110分/東ティモール・日本/ドキュメンタリー)
東南アジアに位置し、豊かな自然を持つ小さ
な島国、東ティモール。長きにわたるポルトガルによる植民地支配。そ
してインドネシアの軍事占領の後、1999年に独立を目指す国民による住民投票が行われたものの、インドネシア治安当局による暴力行為を受け
る。そうした困難の末、2002年5月に独立を果たした。音楽を通して国際交流を行うユニット「環音」が、現地に赴き地元の人たちとの交流を
通して、東ティモールの民衆たちの喜びと苦しみを描き、笑顔と信じる心を忘れない人々の姿が胸を打つドキュメンタリー。
◎上映のお問い合わせ カンタ!ティモール 上映事務局
『世界の果ての通学路』日本語字幕・音声ガイド・日本語字幕朗読対応
(2012年/77分/フランス/ドキュメンタリー)
◎上映のお問い合わせ シ ティ・ライツ 角川映画
『人生、ここにあり』日本語字幕・音声ガイド・日本語字幕朗読対応
(2008年/111分/イタリア)
◎上映のお問い合わせ エ スパース・サロウ 新日本映画社
『グォさんの仮装大賞』日本語字幕・音声ガイド・日本語吹替対応
(2012年/104分/中国)
◎上映のお問い合わせ
株式会社 コンテンツセブン
『タケオ ダウン症ドラマーの物語』日本語字幕・音声ガイド対
応
(2011年/76分/日本/ドキュメンタリー)
◎上映のお問い合わせ 映像グループ ローポジション
上記以外にも、日本語字幕や音声ガイドに対応した、バリアフ リー上映を行うことのできる作品が多数あります。FMラジオのオペレーションシステムや、音声ガイドデータや台本の貸出等、シティ・ ライツがサポートいたします。料金についても、お気軽にご相談ください。
バリアフリー活弁士の派遣
映画を活弁風のライブ音声ガイドで味わいたい。また、お芝居、コンサート、スポーツ観戦など、ライブイベントにも音声ガイドをつけたい! といった多様なニーズに合わせて「バリアフリー活弁士」の派遣も行っています。
料金、実施方法について、詳しくは、
City Lights 事務局(03-3917-1995)まで、お問い合わせ下さい。